《ボッベル毛糸ってどんな糸?》

こんな風に巻かれた毛糸が「ボッベル毛糸」と呼ばれています。
「ウーリー ハグス」の「ボッベル コットン」でボッベル毛糸の仕組みをご紹介していきます。
200gで800mですから、皆様おなじみのソックヤーンの約2倍の分量の毛糸になります。
比べてみると・・・一目瞭然

一玉が大きいのがお分かりいただけると思います。
巻は大きいのですが、糸の太さは、4本撚りソックヤーンと同じ太さの「中細」毛糸となっています。
素材はコットン・アクリル混紡ですから、とっても柔らかくサラサラすべすべな肌触りです。
そして、この毛糸の最大の特徴はその色変わりにあります。
まずは、「ボッベル コットン」で編んだ作品を一つご紹介しましょう。

涼しげなグラデーションがとても美しいショールですが、実はこのグラデーションは染色ではなく「糸の引きそろえ」で生まれているんです!!
その引きそろえの方法を図解してみました。
「ボッベル コットン」毛糸は4色の単色糸からできています。

このボッベルでは、外側からボルドー、赤、灰色、白の色が見えています。

そして、写真の通り4本の糸を引きそろえて巻いてあるのですが、糸の色をずらして巻いてあるのがグラデーションが出る秘密です!!
それを図解すると以下のようになります。

4色の糸をずらして結んだ4本の糸を引きそろえた毛糸で編むと、徐々に色が混じっていくことでグラデーションが掛かっているように見えます。
以上がボッベル毛糸の仕組みのご紹介になります。
長文、お読みいただきありがとうございました。
追記:ここでご紹介いたしましたのは、標準的なボッベル毛糸の仕組みになります。現在、様々な種類のボッベル毛糸が生産販売されていますので、ここに記載した特徴と異なるボッベル毛糸も多数存在します。各毛糸の構成・仕立につきましては、商品ページなどをご覧いただきますようお願いいたします。